堤、キューバへ行く - トリニダー編 –

堤、キューバへ行く - トリニダー編 –

堤、キューバへ行く - トリニダー編 –

実は今回の旅程ではトリニダーに訪れる予定はなく、音楽の町と呼ばれているサンチアゴ・デ・クーバへ行く予定でした。色々行き方を調べていたところ、飛行機か夜行バスで行くのがよさそうだとわかったんですが、キューバの飛行機クバーナ航空は遅延やキャンセルが日常茶飯事らしく、現地でバスを予約する予定でした。

 

現地にはViazul(ビアスール)というバスが走っていて、各都市を結んでいるんですが、このバス本数がアホほど少ないんですよね。予約をしにいったところ、行きは取れるが帰りがとれないということで、泣く泣くサンチアゴ・デ・クーバ行きを断念。バス会社を変更し、Cubanacan(クバナカン)というバス会社でトリニダー行きを予約することに。

 

トリニダーは古い小さな町ということで、2,3日の滞在だったんですが、正直観光都市ながらのんびりとした雰囲気が漂っていて、ハバナより好きでした。音楽も商売用じゃないバンドとかがちゃんと見れたし、洞窟ディスコというクラブも一見の価値はあるかと。

Cubanacanは乗り心地が良くておすすめ
道中のパーキングエリアのトイレにて。トイレにもお金がかかる

トリニダーは刺繍が有名らしく、街中のマーケットで見ることができます。刺繍をするのは女性だけでなく、男性もしていてそれがなんだかすごくいいなと感じた。そう言えばどこかで聞いたことがあるが、北欧なんかも性別問わず刺繍をすると聞いたことがあるな。

 

ハバナと違って日中はそこら中に露天が広がっていて、毎日賑わっているのも大きな特徴。

刺繍の模様が家ごとに違うみたい
店番しながらずっと縫ってる

街の中心地、教会の横に少し広めの広場があって、そこにはステージがある。テーブルや椅子もあるので、天気のいい日はそこで多くの人が休憩しているんだけど、たまたま休んでいる時間にジャズバンドのライブが始まって見ることができた。メンバーがマラカスやクラベスを一緒に演奏させてくれて、いい経験になった。彼らのグルーブにのっかるのは本当に難しい(笑)

 

その中のメンバーの一人、Onielは昔日本に住んでいたらしく仲良くなって、次の日のライブにも声をかけてくれたので行ってみることに。そちらはおっさんとおばさんのツインボーカルのビックバンドみたいな感じで演奏もうまいし、かっこよかった。この日はきちんとしたスピーカーも持ち込んでいたのだが、まず音が非常にいい。おそらく音圧の違いなんだけど、クリアで低音が聴いていて、それだけで気持ちがよかった。この日もOnielがステージにあげてくれて、演奏に参加させてもらった。

 

 

それ以外にも色んなところでアーティストの演奏を見かけた。楽器を持って歩いている人も多い。小さい町だけど、ハバナより多く見かけたかもしれない。

あともうひとついいな、と思ったのはみんな音楽を聴いて楽しくなると自由に踊っていること。ハバナでも散見したけど、トリニダーではそれ以上に踊っている人をよく見た。知らない人同士、人種も年齢も関係なく楽しくなるとステップを合わせて踊っている。他の国でも今のところあまり記憶にない。

これはカップルだけど、踊り終わったら拍手を浴びていた
夜の広場、演奏が終わってもみんなずっと踊っていた

トリニダーには洞窟ディスコ”DISCO Ayala”、という有名なクラブがあってそこにも行ってみた。会場は23時とのことだけど、結構チェックに時間がかかる上に誰もちゃんと並ばないから、入場まで一時間程度かかった。誰もちゃんと並ばないのがキューバらしい。

 

中は思っていた以上に広く、本格的な洞窟。でもその分音の反響がよくて、天然のリバーヴが気持ちいい。洞窟上部にガラス張りのDJブースが見えたけどこの日はそこでは回していなかった。スペイン語のゴリゴリのクラブミュージックが延々と流れていた。多分ナンパスポットでもあるっぽい。

ディスコとクラブってなにが違うんだ
本当にただの洞窟。多分昼間も洞窟部分を見学できる

その他、ハバナとの違いだけど大衆向けのお店がなんのお店かわかりやすいということがあげられる。ハバナは土地が狭く、奥まっていたり、店頭をのぞいただけではなんのお店かわかりにくい場所が多かったけど、トリニダーは一見してなんのお店かわかりやすい。ピザのスタンド、肉屋、お土産屋さん、それも田舎だからだろうか。

試食もさせてくれる

キューバには日本のような高い山はないようだけど、トリニダーは比較的丘っぽいところに町がある。観光名所の高い塔に登れるんだけど、そこから見た景色は山間の風景と相まって非常にきれいだった。

これの上から
見るとこんな感じ

トリニダーは小さい町で、1日半くらいで見終わってしまったから隣町まで行こうと思って電車を待っていたら全然来なくて、整備している人に話しかけたら古い蒸気機関車で遊ばせてくれた。しかもやたら親切に写真を撮ってくれるし、汽笛代わりの金を鳴らさせてくれるし、めっちゃええ人やんけ!と思ったら最後にはお金を求められた。まあそうだよね。3CUC。

 

しかも結局電車1日一本で乗れなかったんだよね。彼ら「40分くらいしたら来るよ」とか言ってたのに。

物理的に鐘を引っ張って鳴らす
お金を渡した瞬間スッと離れていったのは忘れない
結局6CUCで自転車借りた

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