5月2日
台湾でご飯といえば夜市が有名なため夕食に目が行きがちだが、実は朝食も美味しい。今日は少し早起きをして、小南門近くにある、朝食専門店”德芳早餐”へ。台北にはマクドナルドやスターバックスなどのチェーンも店も数多くあるが、このようなローカルなお店もまだまだ繁盛している。このいったお店では日本語も英語も通じることが少ないが、別に邪険にされたりはしないし、わからないなりに理解できるように聞いてくれるのがありがたい。ここでは黒胡椒の餡掛け麺と、豚肉と卵のサンドを注文。2つ合わせても100NT程度と安い。
その後は華山1914文創園区という複合施設内にある、世界一美しいと言われる本屋”VVG Thinking”へ。華山1914文創園区は忠孝新生駅から歩いて10分、広い敷地内の建物は全てリノベーションされ、ライブハウスやシアター、カフェに生まれ変わっている。台湾の今のカルチャーシーンをまとめて感じるには最適なスポットで、平日にも関わらず多くの人を集めていた。
VVG Thinkingは華山1914文創園区中でも少し奥まった路地裏に位置し、レンガ作りの建物の2階にあるセレクトショップで、経営母体はレストランらしい。お店は自体はそこまで広くないが、台日洋の本に加え様々なセンスの良い雑貨が並んでいた。「こんな家住みて~、でも絶対無理~」みたいな感覚を何度も反芻してしまう。日本の本でいくつか気になるものもあったが、日本で買うよりどうしても高くなってしまうので (1.8倍~2.5倍くらい?) 、買うまでは至らず。また店内の写真撮影は原則禁止らしいので行かれた際はお気を付けを。
■ VVG Thinking
住所:100, Taipei City, Zhongzheng District, Hangzhou N Rd, 華山文創產業園區紅磚六合院 C 棟
そこそこ長居をしてしまい、気がつけばお昼の時間になっていたので、ご飯を食べに台北駅周辺まで戻る。気になっていた新光三越の裏手にある、ごまだれ涼麺のお店”芝香涼麺”へ向かう。店は狭いが、店の奥さんのの愛想がよく、注文をするとすぐに出てきた。僕の中で何度か台湾へ来て学んだ法則で、食事において「包 (“パオ”餃子とか肉まんとか小籠包) にハズレはなく、麺類はちょっと危険」というものがある。包は基本的に屋台でも高級店でも大概のものは口に合うが、麺類はスープも麺もちょっと口に合わないものが多い (個人の感想です)。なので今回の麺も少し口に合うか心配していたのだが、そのような心配は杞憂に終わった。ごまだれと、辛味が丁度よいバランスで交じり合い、あっという間に完食。日和って (小) を頼んでいたが、(大) にしてもよかったなというくらいには美味しかった。
■ 芝香涼麺
住所:信陽街26-6_9号
HP:なし
食事がちょっと物足りなかったので、MRTに向かうついでに新光三越の地下街に寄ってみる。適当に歩いているとフードコートを発見したので、何かつまもうと見渡していると”丸亀製麺”を発見。折角なので、台湾限定フレーバーの”坦々釜揚げうどん”を食べてみることに。これも辛い!けど美味しい!日本でも売れそうな味で、値段も大きく変わらないので日本でも出していただきたい。夏に汗をかきながら食べたら最高なんじゃないだろうか。あとは「包にハズレなし」ということで、たけのこと牛肉の肉まんを食べた。
宿に戻り身支度をすませたら、夕方から台北を出る。今回の旅、折角なので台北以外の町にも行こうと考えていて、その話を斑斑にしたところ「うちのおじいちゃんちが宜蘭にあるから遊び行こう」と誘われていた。正直人見知りなのでめっちゃ緊張するし、そもそも「お邪魔してもいいのかな?」と不安に思っていたが、おじいさんは日本語ペラペラだから大丈夫とのこと。そういう問題でもないが、興味心に勝てずお言葉に甘える事にする。
みなさんは台湾の島の形をご存知だろうか?台湾は米粒のような形をしていて、中央に山があり、都市部は左右に分かれてそれぞれ海沿いに発展している。そのため主な公共交通機関は海沿いを走っていて、島の周りをぐるりと一周する形となっている。台北はその北端の西側にある町で、宜蘭は反対側の東側に位置するが、その間には山があり、海沿いへ迂回して移動するため以前はかなり時間がかかったようだ。しかし現在は長いトンネルが開通し、高速道路を利用すればわずか一時間の距離となっている。
宜蘭までの移動はバスか電車がポピュラーで、先日の斑斑との話ではバスで移動する予定だったが、急遽斑斑のお父さんが車で連れて行ってくれることになった。台北市街を抜け、高速に乗り、長いトンネルを走っていく。あっという間に宜蘭に到着する。台北と違い田んぼが広がり高い建物はなく、日系のチェーン店もない。また町の雰囲気も落ち着いていて、住むには丁度良さそうな町だなと感じた。
到着後は食事をご馳走になったり、近隣の民宿に泊めてもらったり、この日は大層なもてなしを受けたことを記しておきます。パーソナルな話が多いため、詳細を省き、箇条書きで気になる台湾一般家庭のあれこれだけ記そうと思います。
・家は1階が店舗、2.3階が住居になっている
・敷地は奥行きがあり、思ったより以上に広い
・靴は階段を上る前に脱いで、スリッパに履き替える
・リビングではスリッパも脱ぐ
・おじいちゃん、おばあちゃん世代は日本語がペラペラで、下手な日本人より日本語がうまい
・日本のテレビ番組が吹き替えなしで放送されていて、小さな子も簡単な日本語なら話す
・一般家庭のご飯も美味しいが、日本とは味付けがだいぶ違う (香辛料?あと基本的に薄味)
・梅酒には砂糖をいれないので甘くない
・梅干しは味が一緒
・セロリを刻んだものをネギのように彩りに使用する
・からすみは大根と一緒に食べるもの
・とびうおの魚卵の腸詰めが最高にうまい
・「アサヒ>サッポロ>キリン」
・国が変わってもおじいちゃんちの匂いは同じ匂い
■ この日使用したお金 (合計 309NT=¥1015)
・宿 0
・50嵐 35NT
・MRT 龍山寺駅⇄台北駅 16NT×2=32NT
・德芳早餐 80NT
・芝香涼麺 38NT
・丸亀製麺 100NT
・MRT 龍山寺駅→芝山駅 24NT
堤手ぶらで台湾へ行く
■Day1
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■Day2
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■Day3
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■Day4
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■Day5
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■Day6
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■Day7
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■Last Day
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